隔月刊誌「Helicopter JAPAN」

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2016.2-3月号 表紙

巻頭特集
 Ⅰ 関東・東北豪雨災害におけるヘリの活動2  陸上自衛隊第12旅団第12ヘリコプター隊
 Ⅱ ヘリコプター事業会社40社の現況 


HJレポート
 HAI HELI EXPO 2016 アメリカルイビルで開催
 天皇・皇后両陛下フィリピンで海保H225にご搭乗
 国内最後のベル212、海保「しおかぜ」解役
 海上保安庁ヘリコプター一覧
 秦野市で初の3機関ヘリ合同訓練実施
 東扇島防災拠点で夜間離着陸訓練
登録ヘリコプター 2016年1・2月
南海トラフ地震が起きたら  神谷 翔
HJトピックス
 ドクターヘリ運航会社、新潟県と愛媛県で決まる
連載・日本飛行事始 Ⅰ  森田 正
募集
ヘリコプター・エッセイ(61)  大月 雄喜章
トラの遠吠え
ニュースボックス
FROM EDITOR・次号予告

トピックス

特集写真
9月10日、鬼怒川が溢水した茨城県常総市に真っ先に駆け付けたのが、11時38分に北宇都宮駐屯地を離陸した陸上自衛隊第12旅団第12ヘリコプター隊のUH-60JAであった。
 そもそも、第12ヘリコプター隊は、長野、栃木、群馬、新潟の4県を担任地域としており、本来茨城県は管轄外地域だ。しかしこの日、茨城県を担任する第1(師団)飛行隊、東部方面航空隊が駐屯する立川駐屯地周辺の天気が悪かったため、近傍からいちはやくの出動となった。現場まではヘリで約20分。当初の任務は偵察であった。
 その後1番機に続いて3機のUH-60JAも立て続けに離陸し、9月10日に出動した自衛隊航空部隊の中では最大規模となるUH-60JAの4機態勢で約8時間、鬼怒川堤防決壊地点である三坂地区で濁流に取り残された人々の救助活動にあたった。
 テレビや雑誌で何度も取り上げられた電柱にしがみついていた男性の救出や、濁流に飲み込まれる直前に、浸水した家屋から間一髪住民を吊り上げたのが、この第12ヘリコプター隊である。